くゐーんの物書き日誌 and 写真とケミストリー

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zoom RSS 九ノ十

<<   作成日時 : 2007/02/01 23:12   >>

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 場所は尾張に戻り、時も厳包と山伏姿の青年の会話の少し後とする。
 先に言って置こう。
 今までとこれから出る、青年と名前の出されない固有キャラが居る。それらは全て同一人物だ。賢次秋宗に策士といった青年も、佐倉でゐゆと芳嗣を追い詰めた青年も、先ほど厳包と会談した青年もだ。
 その青年が、尾張柳生の道場を出、側の道を通り近場の宿を探し進んでいた。
 そこに、一人の武士が走ってきた。おそらく、急使だろう。
 この時代の男性は当たり前の髷を結った髪、その顔どこか見覚えあると思えば、なんと七次郎であった。
「……先、雑賀の鉄砲が外れましてございます」
 七次郎は頭を下げ、どこか不思議な報告をした。
 青年は振り返ろうとはせず、ただ
「ありがとうございます、急使を」
 小さくそう答え、進んでいった。
 と、急に振り返る。
「……そうそう、この東海道尾張目指して、近木皐が来ているとか。先の雑賀は、そちらに回しておいてくれ」
 凛としたわかりやすい、先ほどと対照的な声で命じた。
「……そして、柳生も投じろよ。もっとも、はたして奴等が応じるかはわからんが」
 やがてその道の先に青年が見えなくなると、七次郎は顔を上げ、
「くれぐれも、早まったことはするなよ」
 何を言うのか、そうつぶやいた。
 どこか、ちぐはぐの状況である。











〜次回予告〜


   尾張柳生の道場。
   新陰流後継者、柳生厳包。
   彼の、途方も無い悩みは、ゐゆの存在と共に始まった。


「……某はどういたせばよろしいのでしょうか?」

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